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無線LAN 新規格IEEE 802.11acが承認されました

2014年2月7日

無線LAN規格 802.11ac

 

次世代無線LANのIEEE 802.11ac(以下、11ac)が正式に無線LAN規格として承認されました。2009年に規格化されたIEEE 802.11n(以下、11n)のスループットに対し、10倍以上を実現しています!

 スマートフォン、タブレットの急速な普及(端末増加、通信量増加)により、モバイルネットワーク(3G/4GやWi-Fi)のインフラ対応が追いつかなくなっています。バックボーンとなるネットワーク回線や無線アクセスポイントへの高負荷が、無線LANの「繋がりにくい」、「良く途切れる」、「有線ネットワークに比べて遅い・・・」等々の一因になっていることも事実です。

 

そういった状況に対し、電波法の改正や無線LANの新技術対応など、様々な対策が投入された IEEE 802.11ac は、まさに無線LANの新しい規格です。

 

主な特長

・電波法の改正に伴い、新規格で利用できる帯域幅が大きく拡大されました。(40MHzから160MHz)

・技術革新面では、一度に送受信できるデータ量の拡大(6bitから8bitへ)や、疑似的な広帯域を実現する無線通信技術「MIMO」の拡張機能(MU-MIMOの採用)により、一度により多くのデータ送受信が可能となり、障害物に強く、電波干渉の影響を受けにくい無線通信が可能になっています。

 

IEEE 802.11acの規格概要

  1. 複数端末(Station)による利用環境において、合計1Gbps以上のスループットを実現(単一端末当たり500Mbps以上のスループット)。
    ※MU-MIMOの適用を前提としているため、複数端末、単一端末での値が異なります。またここでのスループットは「実効スループット」を意味しています。
     (MU-MIMOについては後ほど詳しく説明します)
  2. 2.4GHz帯を除く6GHz以下の周波数帯での運用と、既存の5GHz IEEE 802.11(802.11a、11n)端末との下位互換性を条件とする。

上記2 にある通り、11acは完全に5GHz帯だけを念頭においた規格となっています。下位互換はありますが、あくまでも5GHz帯のみとなっています(つまり802.11b/gは省く)。

 

 これからの無線LANは、迷わず5GHz帯を選択すればよくなり、2.4GHz帯をサポートする新規無線LAN端末は今後少なくなっていくと想定されています。

また、11acは完全にギガビットイーサネットを意識した無線LAN規格となっており、有線LANと同等レベルのアクセスパフォーマンスの提供が可能となります。

 

【IEEEが示す11acの利用モデル】

  • ワイヤレスディスプレイ
  • HDTVの配信
  • 大容量ファイルの高速アップロード/ダウンロード
  • メッシュネットワークのバックホール用途
  • アウトドア、大講堂
  • 工場でのオートメーション化 など

IEEEでは、11acの利用モデルでも示しており、その多くはビデオなどの動画/映像に関するものとなっています。もちろんその背景には、YouTubeに代表されるビデオコンテンツ、動画アプリケーションの増加と、それらを見る端末のモバイル化があります。

また、11acでは、単純に1つの端末との通信速度を向上させるだけではなく、MU-MIMOの機能により、複数の端末が1カ所に集まった環境でその威力を発揮します(MU-MIMOについては後ほど詳しく説明します)。

 

MU-MIMOとは・・・

 11nから採用されたMIMO(マルチインプット-マルチアウトプット)は、無線通信技術のひとつです。1台の端末が複数のアンテナにそれぞれ別のデータを送受信することで疑似的に広帯域を確保する技術を指します。ただ、これは送信側受信側も複数のアンテナが必要であり、アンテナがひとつしかないスマートフォンなどでは恩恵を受けない技術でした。

 11acで採用された MU-MIMO は、MIMOを拡張した技術であり、MUはマルチユーザの略となります。1つのアンテナしか持たないデバイス4台に対して11acでは4台同時に通信することが可能です。1クライアント当たりの通信速度の最大値が増えるわけではありませんが、1つのアクセスポイントに複数のクライアントが接続している環境下で、アクセスポイントが同時に送信できる相手端末数が複数に増えることになります。そうすることで、無線リソースを有効活用できるため、クライアントが無線空間の空きを待つ時間が減り、結果的に通信速度の劣化を防ぐことが可能となります。

 

 

導入をご検討されているお客様へ (ご注意点)

 既存ネットワークに11ac対応の無線アクセスポイントを設置するだけでは、本来の性能を発揮することはできません。

11ac導入の際には、そのアクセスポイントを収容するスイッチングHUBも含めたネットワーク設計が必要となります。

もちろん端末側も11ac対応の機器が必要です。

 

すでに無線LANをご利用されているお客様へ

 11aや11nを利用されている既存環境に最新の11acを混合配置すると、ローミングに関連するクライアント動作の問題発生が想定されます。

802.11acの40MHzまたは80MHzチャネルから802.11a/gの20MHzチャネルにデバイスをローミングすると、高速AP(11acのアクセスポイント)から離れなくなる可能性があります。

予想外の動作不具合を避けるため、混合配置はお勧めできません。 

 

これから無線LANを整備されるお客様へ

 11acの規格化により、これから多くの11ac対応製品が製品化されていくと思われます。

また、企業内での導入においては、配置するアクセスポイント台数により、統合管理方法や認証方法、暗号化等、様々なポリシー設計、セキュリティ設定が必要となります。

 

新規格IEEE 802.11ac導入ご検討の際には、ぜひ当社に問合せください。

 ネットワーク設計、無線LAN機器の設置工事から運用保守まで、トータルサポートをさせていただきます。

 

 

IEEE 802.11ac 商品紹介

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 アルバネットワークス 無線LANアクセスポイント Aruba 220シリーズ

  (メーカサイトが別ウインドウで開きます)

 

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