最終更新日 2019年12月31日

2018年に開校15年目を迎えられる、浜松学院大学・浜松学院大学短期大学部様。大学では現代コミュニケーション学部を設置し、地域政策・観光・グローバル、幼児教育や初等教育について学べ、短期大学部では幼児教育科を設置し、幼稚園教諭を目指す環境が整っています。

浜松学院大学・浜松学院大学短期大学部様は「地域に根ざし、地域に愛され、地域貢献や国際社会に通用する学生の実践力を育てる教育」を行い、「地域に愛され、頼もしい大学」へと発展しています。

浜松学院大学様では、2018年度入試から京都電子計算(株)のインターネット出願システム「Post@net(ポスタネット)」を導入されました。 今回は、教育における先進的な取り組みから、インターネット出願システムの導入経緯や効果について、総務・入試グループの山崎様、池端様、足羽様にお話を伺いました。

導入背景

地域の未来を担う人材を地元の大学が育て地元へ還元する

貴学の特徴的な取り組みである、
長期学外学修プログラム「DiCoRes plus」について教えてください。

2つの取り込みを行っています。1つ目は過疎地でのまちおこしを目的としたフィールドスタディです。浜松市北部にある勝坂地域で夏休みの1ヶ月間暮らし地元住民と交流し、茶屋運営やイベントを実施し、地域の抱える課題に対し解決策を探ります。もう1つはフィリピンのダバオ市への語学研修です。浜松市は多国籍都市であり、同市の外国人登録が2番目に多いフィリピン国籍の方とののコミュニケーションを目的としています。本学の学生は地元幼稚園や小学校への就職が多く、将来フィリピン国籍の保護者様と接することも想定されるため、語学と文化を学ぶ機会を用意しています。

「DiCoRes plus」の参加により学生たちに変化はありましたか?

以前に比べ、ボランティアに参加する学生が増えました。これは「DiCoRes plus」だけでなく、本学が掲げる対話・協同・責任の3つの力の育成により主体的に学ぶ学生が増えた結果でもあります。講義の座席は移動式、かつ講義内容は対話形式が多いので日常的にコミュニケーション力を養う環境になっています。

「DiCoRes plus」以外の取り組みを教えてください。
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2018年度からは全国でも珍しい、「長期企業内留学」を開始します。これは浜松市商工会議所と連携し、3年生が地元企業へ3ヶ月間「留学」するという教育プログラムです。企業に通いながら週に1度登校し、留学状況を学内に報告します。
また、1年時に地元の著名人(過去には浜松市長や企業の社長等)を学内にお招きし、基調講演を行っていただき、学生たちの学習に対するモチベーションを上げる取り組みをしています。
教育者を目指す学生には、1年生のうちに浜松学院大学付属の幼稚園やこども園で子どもと触れ合う機会を設け、2年生の進路決定を迎えてもらいます。結果的に一般企業に就職する学生もいますが、ほとんどの学生が学習成果として保育士などの資格を取得し卒業しています。
地域の未来を担う人材を地元の大学が育て地元へ還元していくことが本学の使命だと考えています。

導入効果

入試実務以外の業務

インターネット出願システム導入の背景について教えてください。

本学は、入学定員160名の小規模大学ですので、時間と労力は失っても紙出願のみで対応できていました。
当初からインターネット出願については、魅力を感じていましたが、志願者数に対して費用対効果を望めず、学内では否定的な意見が多かったです。しかし、入試広報職員が限られているため、更なる業務の効率化が必要であることに加え、学内事務システムの入れ替えを機に入試実務を大幅に効率化できる見通しができた事が、システム導入を大きく後押ししました。

弊社に決定された理由は何でしょうか。

5社から見積を取得し、各社のサービスを比較したところ、京都電子計算のPost@netが、予算内収まり、本学の入試制度に一番柔軟に対応できると判断したためです。デザインも良く、営業担当者の丁寧な説明も好印象でした。

インターネット出願システムを利用された受験生の反応はいかがでしたでしょうか。

インターネット出願は受験生にとって当たり前になってきており、端末やデバイスに強い受験生は、難なく使いこなすことができます。本学に問い合わせがあったのは、保護者が受験生に代わり申込みを行う場合だけでした。
受験生には願書を自宅で印刷、郵送してもらい、本学職員の内容確認に使用しましたが運用・管理上問題ありませんでした。

入試事務の効率化、費用削減という側面では、コストに見合う効果はございましたか。
また紙出願とインターネット出願を比較し、職員様のご負担の増減についてもお聞かせください。

費用削減という面では、本学の規模では実現できませんでしたが、紙願書を完全撤廃(大学のみ実施)したことによる入試要項のスリム化・コストカットは実現できました。業務の効率化という面では、大幅な願書処理の時間短縮かつミスがなくなるという成果をあげることができました。次年度はデジタル受験票を導入し、受験生の負担をさらに軽減したいと考えています。

今後の展開

地域に信頼される大学教育を築いていく

浜松学院大学様の今後の展開をお聞かせください。
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浜松学院大学の母体である学校法人興誠学園は、昭和26年の戦後の復興期に、地元の浜松産業界の要請と支援に基づき設立されました。来年は浜松学院大学が開学して15年目を迎えます。そして、4月には男子バスケットボール部が創部されるなど、今後も地域における頼もしい大学であり続けたいと思います。
今後も浜松学院大学は21世紀を創りだす若者達が未来に向かって、自ら責任ある自己実現と社会貢献ができる「学びと実践練磨の場」として、建学の精神である「誠の精神」の育成を目指し、地域に信頼される教育を築いていきます。

弊社に期待すること等自由にご意見をお聞かせください。
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総務・入試グループ (左から)
山崎満隆様・池端孝仁様・足羽恵梨子様

今後も安定してサービスを提供し続けていただきたいと考えています。 また、Post@netとeポートフォリオとの関連性に期待しています。
実践的な教育プログラムにより地域社会に貢献する浜松学院大学様。今後は、入試で協調性を測るため面接を取り入れ、これまで以上に地元へ貢献する人材を輩出していきたいと意気込んでおられました。今後のご発展を弊社一同心よりお祈り申し上げます。